このサイトでは、50代でリタイアし、リスキリングでWebマーケティングを学びながら、1年後には月収50万円を稼ぎ、2年後には月収100万円を目指す過程を紹介してます。
リタイヤ、セミリタイアとは何か
セミリタイア、リタイア、つまり「退職」には、いくつか種類があります
それぞれの退職方法で、退職後の生活と考え方が全く変わりますので、言葉の定義を知り、あなたの退職方法に合わせた準備の参考にしてくださいね
今回は、FIRE、早期退職、アーリーリタイアの違いをお伝えします
FIREとは
Financial Independence, Retire Early(経済的に自立して早期退職)
経済的に自立し、リタイア後は働かず、貯蓄の切り崩しもしないで
投資による資産運用益で生活すること
そのFIREにも5種類あると言われていますが、一般的に言うFIREはその中でも「ファットFIRE」と呼ばれています
ファットFIRE | し ご と:完全にリタイヤ 収 入:資産運用益だけ 生活水準:高水準な生活を送る |
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リーンFIRE | し ご と:完全にリタイヤ 収 入:資産運用益だけ 生活水準:質素な生活を送る |
サイドFIRE | し ご と:仕事をつづける 収 入:資産運用益 + 副業収入 生活水準:人によりさまざま |
バリスタFIRE | し ご と:仕事をつづける 収 入:資産運用益 + パートやアルバイト収入 生活水準:仕事に重きをおく生活 |
コーストFIRE | し ご と:仕事はつづける 収 入:資産運用益 + 好きな仕事からの収入 生活水準:高水準な生活を送る |
貯蓄を切り崩すことなく、働くこともなく、投資による資産運用から生まれる利益だけで暮らすことを、ファットFIREといいます
資産運用益だけで生活するため、お金に関する高度の知識が必要なので、敷居が高い印象がありますが、最近では物価上昇に伴い、金利が上がる可能性も見えてきました
知識がないと元本割れを起こして資産が目減りする危険性があるので、ちゃんと勉強して挑戦する必要がありますよね
そんな中でも、最近はよく耳にする「4%ルール」とは何でしょうか
FIREの目標金額を算出する
運用資金の利益だけで生活するためには、年間いくらの運用利益を出すことができるのか、を知っておく必要があります
一般的には、運用資産によって年間4%資産が増えると言われていますから「4%ルール」を知っておくことで、FIREするまでに貯めておくべき金額を算出することができます
しかし、その大前提となるのは、運用資金の金額です
一般的には、FIREを実現するために必要な運用資金は、「1年間に支出する金額の25倍」だと言われています
ざっと計算すると…
1年間に300万円で生活する人は、
3,000,000 × 25年 = 7,500万円
1年間に400万円で生活する人は
4,000,000 × 25年 = 1億円
1年間に500万円で生活する人は
4,000,000 × 25年 = 1億2,500万円
1年間に600万円で生活する人は
6,000,000 × 25年 = 1億5,000万円
そう、そこで重要な考え方が「4%ルール」なんです
ただし、「4%ルール」は米国で資産運用をする際に「気を付けるべきルール」として言われていることなので、日本株を運用する際には、また異なる観点が必要だと、こなゆきは考えています
「4%ルール」で計算してみる
では、「年間支出×25年」で算出した運用資金を、4%ルールで運用したと仮定して、年間どの程度の収入があるのか計算してみます
運用資金と運用益 | 金利・運用益と税金 |
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運用資金:7,500万円 運用益:年4% |
7,500万円 × 0.04% = 300万円 300万円 ‐(税金20% :50万円)= 240万円 |
運用資金:1億円 運用益:年4% |
1億円 × 0.04% = 500万円 400万円 ‐(税金20% :80万円)= 320万円 |
運用資金:1億2,500万円 運用益:年4% |
1億2,500万円 × 0.04% = 500万円 500万円 ‐(税金20% :100万円)= 400万円 |
運用資金:1億5,000万円 運用益:年4% |
1億5,000万円 × 0.04% = 600万円 600万円 ‐(税金20% :120万円)= 580万円 |
資産運用で得た利益は、2037年までは、所得税 と 復興特別所得税(15.315%)、住民税(5%)を納める必要があります
このことを知らずに、FIRE計画を立ててしまうと、計画が立ち行かなくなる可能性もありますので、注意してくださいね
早期退職とは
早期優遇退職制度を利用し、退職金や資産を切り崩しながら生活すること
定年退職前に、退職金をもらって退職することを指し、「早期リタイア」とも呼ばれます
会社によっては、早期優遇制度を利用して割り増しの退職金を得られるので、一時は多くの人の関心を集めました
退職金の一部を資産運用する人もいることから、FIREと同じとように考えられることもあります
アーリーリタイア
早期優遇退職制度を利用せず、自分の好きな時に働いたり完全にリタイアして生活すること
アーリーリタイアは、早期優遇退職制度を使わない(または使えない)若い年齢での退職が多く、その後の生活様式は、人によって大きく変わります
アーリーリタイアは、定年前に自主的に退職することを指しているのです
早期リタイアとの違いは、定年年齢とは関係なく、退職してしまう点です
アーリーリタイアする方の多くは、セミリタイアとして、何らかの形でお仕事を継続しています
なんらかの目的があって退職したり、フリーランスとして働くために、会社を退職するケースなども考えられます
50代で5,000万円貯金がないのにセミリタイアできるのか
いまの50代の人たちは、老後は年金で生活できる、と考えていました
しかし、2010年代に「退職後に2,000万円ないと生活できない」と言われるようになり、貯蓄していなかった人たちの間に、ある種のパニックが起こったことを覚えている人もいますよね
いま、退職後に必要な資産は5,000万円だと言われています
しかし実際には、退職金を含めても、退職時に5,000万円を確保して退職できる人は、そんなに多くないようです
はじめは転職活動をしていたのですが、途中で方向転換して、今はフリーランスとして再スタートを切り、この1年間を過ごしてきたんです
この1年間の結論は、5,000万円貯まっていなくても、退職後に何らかの仕事をするつもりでいるならば、何とかなりそうだ、という事です
ただし、1年間過ごしてみると、予想していたよりもずっと多額の出費がありました
退職当初は「倹約して支出を抑えて、年間200万円で暮らそう」と考えていたにもかかわらず、です
このページの後半に、わたしの1年間のおおよその出費をまとめてみたので、退職後の出費のイメージがわかない方は、参考にしてくださいね
ではまず、単身世帯、夫婦2人世帯の出費を、どのように考えたらいいのかを詳しく説明します
単身者の場合
2022年の総務省の家計調査では、単身世帯の平均出費は16.1万円/月でした
単身世帯の2022年の1ヶ月の平均出費が16.1万円であることは、一つの目安ですが、自分が50歳の時にどうなっているのか、計算しておく必要があります
実は、コロナ禍前の単身世帯の1ヶ月の出費も16万円を推移していたんですが、コロナ禍で16万円を切った時期があったんです
けれど、アフターコロナとなった2022年には、一気に5,000円増えていることは、頭に入れておくべきだと思います
いろいろな状況を合わせえ考えると、毎年5,000円程度、毎月の出費が増えていくと考えた方が良さそうですね
それに、これから物価上昇がどこまで続くのか、お給料が増え続けるのかは未知数です
総務省のデータを基に、仮に2022年の毎月の生活費が16万円かかることを基本にして、毎年5,000円ずつ増加すると考えます
45歳の方が50歳の時に早期リタイアしようとしたら…
5000円×5年=2.5千円=⒳
16.1万円+2.5千円=18.6万円
80歳まで生きると考えて
50歳 18.6万円×12ヶ月=223.2万円/年間
51歳 19.1万円×12ヶ月=229.2万円/年間
52歳 19.6万円×12ヶ月=235.2万円/年間
53歳 20.1万円×12ヶ月=241.2万円/年間
54歳 20.6万円×12ヶ月=247.2万円/年間
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・
80歳 26.1万円×12ヶ月=313.2万円
合計4,584万円
【参考】総務省統計局 https://www.stat.go.jp/data/kakei/2022np/index.html
この計算では、50代で5,000万円の貯蓄があれば、早期リタイアして何とか生活はできると考えられますが、質素な生活をしなくてはいけないんです
また、65歳からは年金収入もあることを考えれば、すこし余裕のある生活もできる可能性もあります
しかし、気を付けておいていただきたいのは、持ち家の維持管理費などの臨時出費です
屋根の修繕や外壁の塗りなおしなどは、200万円ほどかかるんですよ
夫婦の場合
2022年の総務省の家計調査では、夫婦世帯の出費は29.4万円/月でした
2021年は29.1万円/月
2020年は27.9万円/月
2019年は29.3万円/、
2018年は28.7万円/月
であったことを考えると、1ヶ月ごとの出費は毎年3000円くらいは増えると想定します
2024年、いま45歳だと想定し、50歳で早期リタイアしようとしたら
50歳の時点での1ヶ月の出費は、30.9万円です
1年間に必要な支出額はいくらになるのでしょうか
3000円×5年=1.5千円=⒳
29.4万円+1.5千円=30.9万円
80歳まで生きると考えて
50歳 30.9万円×12ヶ月=370.8万円/年間
51歳 31.2万円×12ヶ月=374.4万円/年間
52歳 31.5万円×12ヶ月=378.0万円/年間
53歳 31.8万円×12ヶ月=381.6万円/年間
54歳 32.1万円×12ヶ月=385.2万円/年間
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・
80歳 36.9万円×12ヶ月=442.8万円/年間
合計7,528万円
夫婦で暮らすならば、少し旅行に行ったり、たまには外食を楽しみたいと考える方もいらっしゃると思います
ずっと家にいるのが楽しい方も居るでしょうが、たまには温泉に行って、おいしいものを食べて、老後を過ごしたいと思うのは、ごく自然です
「節約しながらも、海外旅行を満喫したい!」という方には、こちらの記事でと関連記事で、その方法を紹介しています
しかし、上記の計算では、贅沢はできません
50代で5,000万円ある人が、65歳以降には年金をもらうことを考慮すれば、少しの余裕はあると考えられるかもしませんが、どちらにしても節約する必要はありそうです
セミリタイヤして、フリーランスとして少額を稼ぐことができたら、なんとなりそうです
50代でセミリタイアするには
50代までに、5,000万円貯められなくても、セミリタイヤで何かしらの仕事をしながら収益を得られれば、生活していくことは可能です
50代で退職する前に、副業で何か始めておけば、セミリタイアしても収入がゼロになることがないからです
そして、副業からフリーランスとして、収入を得るのにおススメなのは以下の7個です
1. 代行業
2. クラウドソーシング
3. スキル販売
4. 写真・イラスト販売
5. YouTube
6. ブログ
7.覆面調査員
別の記事で詳しく説明しますので、気になる人は読んでみてください
こなゆきの1年間
こなゆきは、5,000万円貯められないまま、50代でセミリタイヤしてしまいました
退職後は、再就職する予定だったのですが、色々な状況の変化で転職を断念して、今はフリーランスとして仕事をしています。(こなゆきの人生と転職失敗のお話はプロフィールから)
こなゆきが退職後、一年間で使ったお金の合計は、約400万円
1年間、ケチケチ倹約しようと考えていたのに、大きな乖離です
実は、退職して1ヶ月目に衝撃の金額が必要だったのです
1ヶ月目に支払ったお金(116万円)
(4月以降の健康保険代金含む)
健康保険代金41万円
介護保険料 7万円
携帯電話代5,000円
光熱費水道代1万円
自動車保険 5万円
自動車税 5万円
市民税 25万円
県民税 32万円
とはいうものの、翌年の2月に確定申告をして、ある程度の税金は返ってきました
しかし、退職してからの出費は「頭で考えているよりも、お金がかかる」ことを痛感した1年間でした
その後の収益の変化は、4か月目の報告という記事で報告していますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね
まとめ
5,000万円なくても、50歳でアーリーリタイアすることは、可能です
ただし、何らかの形で働き続ける必要は、あります
しかも、親の介護や実家の修理代など、突発的な事態が起こることを想定しおくことで、生活が破綻しないように注意する必要があります
ケチケチ倹約生活をする自信がない人は、アーリーリタイアよりもセミリタイアで、少額の収益を得ながら生活することが現実的かもしれません
ぜひ早めに行動を開始して、計画的に退職後の生活の準備を進めてくださいね